新型コロナウイルスに備えパルスオキシメーターの準備を進めていましたが、4月6日にようやく入手することができました。今回入手したものはいわゆるノーブランド品です。使用期間が短く、定量的な性能評価はできませんが、利用価値はありそうなので、取り急ぎレビューしました。
購入したパルスオキシメーター(Pulse Oximeter)
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- 購入先: AliExpress内のARSTN Official Store
- 購入価格:1365円(送料込み)
- 納期: 2020年3月20日夕刻発注し4月6日に到着
- 内容物: 本体、セミハードケース、ストラップ、取扱説明書
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サイトの記載内容から、CEマーク付き(EU基準適合)を(ほんの少し)期待したものの、予想通り(値段に鑑み)銘板は無く、メーカー名、モデル名等一切表示はありませんでした。
主な仕様(取説の記載から抜粋)
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- 電源: 単4電池2本
- 消費電流: 30mA以下
- 使用環境: 気温5~40°C 相対湿度15~85%(結露無き事)
- 酸素飽和度の精度:2%(100~80%) 3%(80~70%) 無規定(70%以下)
- 表示項目: 酸素飽和度、脈拍数、PI(灌流指標)、脈波(波形、バー表示)
- その他: アルコール溶液を含ませたもので本体を清掃可
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外観・表示
筐体表面の仕上げ精度はほどほどで、ウエルドラインや「えくぼ」も見られるので、高い品位を求めるとガッカリするかもしれませんが、表示部の平滑度や勘合精度は全く問題ありません。耐久性については、まだわかりませんが極力丁寧に使うつもりです。
指を挟みこむ部分の上下にセンサーが見えます。下側に赤色LEDがあり、指を通った光の強さを検出していると思われます。
表示は明るい2色表示で見やすいと思います。細かい点ですが、表示はシアン(水色)に光るゾーンとイエロー(黄色)に光るゾーンに分かれているだけで、フルカラーではありませんが、良く工夫されていると思います。
準備
電池は附属していないので、単4電池を2本用意します。まずバッテリーカバーを開けるのですが、印のある部分をやや強めに押し付けながらスライドさせる必要があります。電池は2本を同じ向きに入れます。親切な設計と言えるでしょう。バッテリーカバーをスライドさせ取り付けます。使用する電池は、通常のアルカリ電池でも、充電式のNiMH(ニッケル水素電池)でも問題なく動作します。
計測手順
まず、指を挟みます。取説には指の指定はありませんが、私の場合、手の指は10本全部で計測可能でした。なぜこの様な書き方をしたかと言うと、ヒンジの部分が上下に動く構造になっていて、小型ながら、どの指でもセンサーにフィットする工夫がされており、関心させられたからです。余談ですが、足の指では正しい値とはなりませんでしたが、これは、足の指は計測に適さないだけだと思います。
次に、ボタンを押せば計測が始まります。ボタン押下後、約十秒で酸素飽和度、脈拍数、PI(灌流指標)の表示が始まります。脈波については、表示モードにより、波形表示かバーによるレベル表示となります。表示モードは、ボタンを短めに押すことで、6通りに切り替わります。
最初戸惑ったのですが、電源をOFFにするためのボタン操作はありません。指から外すと指が外れたことを検出し、「Finger out」と表示され、約8秒後に電源が切れます。
実は、取説を見ずに、ボタン長押しが電源OFFの定番と思い込んで試したところ、設定モードに入り込んでしまい焦りました。
利用価値はあるのか
初回の測定で、酸素飽和度98が表示され、過去の測定値に近いことから使えそうな感触を得られましたが、よく考えると定量的な比較手段を準備しないまま購入してしまったことに気づきました。
取説の仕様表を信じるしかないのですが、最低でも酸素飽和度の低い状態を観察しておく必要があります。そこで試みに、息を止めてみることにしました。一度目の試行では失敗しましたが、かなり苦しい状況まで我慢すると、95%を割り込み、94%以下ではアラームが鳴ります。更に我慢すると、90%を割り込み、酸素濃度の低下が反映されることが確認できました。(苦しくてピンボケになってしましました。)
だいぶ慣れて、80%台前半まで表示させることが出来る様になったのですが、何を頑張っているのだと、我に返りました。
逆方向の検証としては、深呼吸により、99%表示となることを確認しました。(仕様と思われますが、表示は99%まで。ログでは100%となっている。)
結論としては、普段の状況をある程度観察しておけば、酸素飽和度の低下は検出できると結論でき、利用価値はあると判断しました。
まとめ
今回購入したパルスオキシメーターはPC接続こそできませんが、簡単なログを取れる等、拡張機能がありますが、今回のレビューに含めることは出来ませんでした。
今後は、定常的な使用を心がけ、万が一の酸素濃度の低下に備えたいと思います。また、定常的な使用の中で、拡張機能についても、種々試してみたいと思います。
しかしながら、緊急時という意味で役に立つことが無い様に祈るばかりです。
コロナ コロナ ゴー アウェイ―